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5月1日は水俣病啓発の日

 2018年05月01日 06:00

 1956年5月1日に新日本窒素肥料(現・チッソ)水俣工場附属病院から熊本県水俣市保健所に原因不明の奇病が報告され、これが水俣病の発見とされる。公害としての水俣病を忘れない日にと2006年に5月1日を水俣病啓発の日とし、日本記念日協会が認定した。水俣病はチッソ水俣工場のメチル水銀化合物が、新潟水俣病は昭和電工のメチル水銀化合物が中毒発生の基盤であるとの政府統一見解が1968年に発表され、原因となったアセトアルデヒドの製造をチッソが中止したのは水俣病が発見されてから12年後であった。

 日本が経験した水銀汚染による健康被害と環境破壊が他国で繰り返されることがないように、国際的な水銀の管理強化に向けた検討が行われ、昨年(2017年)8月に水銀に関する水俣条約が発効し、世界で120カ国以上が締約している。この条約は、水銀を含む体温計、血圧計、アマルガム、電池などの製造・輸出入を2020年までに原則禁止とする国連の条約である。現在使用している水銀体温計・水銀血圧計を交換する必要はないが、2021年以降に廃棄する場合は廃棄物処理法に従った対応が必要となる。環境省は日本医師会などと連携し、水銀血圧計などの回収事業を推進している。2021年以降は水銀体温計・水銀血圧計は購入できないので、電子体温計・上腕式電子血圧計の購入が推奨される。

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