5月8日は世界赤十字デー
2018年05月08日 18:10
赤十字国際委員会(ICRC)の創設者ジャン・アンリ・デュナン(Jean Henri Dunant)氏の誕生日である5月8日を、1948年に国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が世界赤十字デーに制定した。彼は1828年にスイスで生まれ、ICRCの前身である五人委員会を設立し、赤十字創設者としてノーベル平和賞の第1回受賞者となった。世界赤十字デーの英語表記は1948年にはWorld Red Cross Dayであったが、1984年からWorld Red Cross and Red Crescent Dayになった。
1965年にウィーンで開催された第20回赤十字国際会議で「国際赤十字・赤新月運動の基本原則」が宣言され、人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性の7原則が掲げられた。赤十字はICRC、IFRC、各国の赤十字(赤新月)社で構成されており、ICRCは紛争、IFRCは自然災害で活動している。日本赤十字社は1952年に制定された日本赤十字社法で設立された認可法人で、赤十字病院、血液センターなどを運営し、日本で唯一献血を原料とする製剤を製造している。人工多能性幹(iPS)細胞を用いて、日本のメガカリオン社は他機関との連携により血小板を、英・エディンバラ大学のMarc Turner氏らは赤血球をそれぞれ作製しており、今年(2018年)にも治験を開始する予定である。