メニューを開く 検索

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  7月28日は世界肝炎デー

疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」一覧

7月28日は世界肝炎デー

 2018年07月28日 06:00

 2007年からWorld Hepatitis Alliance(世界肝炎連盟)が準備し、2010年に世界保健機関(WHO)が7月28日を世界肝炎デーに制定することを決定し、2011年から実施されている。7月28日はB型肝炎ウイルス発見者でノーベル賞を受賞した米国人Baruch Samuel Blumbergの誕生日で、今年(2018年)の世界肝炎デーのテーマは「肝炎を根絶せよ」である。自分の健康管理に対する意識を高めるという趣旨で定められた。

 WHOは2030年までにB型肝炎とC型肝炎を根絶する目標を掲げているが、世界で3億2,500万人が肝炎ウイルスに感染していると推計され、そのうち3億人(90%)は自分が感染していることを知らないでいる。 主な肝炎ウイルスはA、B、C、D、Eの5種類あり、B型とC型は肝硬変や肝がんを起こしやすい。A型とB型にはワクチンがあり、医療従事者はHBs抗体が陰性ならB型肝炎ワクチンを接種した方がよい。日本でのHBV感染率は約1%で、その約1割は慢性肝炎の状態が続くのでALT上昇例などでは抗ウイルス薬治療を考慮する。日本でのHCVキャリアは100万〜150万人と推定されており、その約7割でHCV感染が持続し慢性肝炎へ移行する。非代償性肝硬変を除く全てのC型肝炎が抗ウイルス薬治療の対象となり、ALT上昇例や血小板減少例は良い適応である。

(あなたの健康百科編集部)

ワンクリックアンケート

グーグルマップに医療機関への不当な投稿問題、どう考える?

トップ »  疾患・健康ニュース「あなたの健康百科」 »  7月28日は世界肝炎デー