入浴事故死ゼロを目指す、市民参加型の研究プロジェクトが始まっている。TwitterとFacebookで一般市民から入浴に関する情報を投稿してもらうことで、効率よく大量のデータを収集、その人に合わせた入浴法をナビゲートするシステムの開発を目指す。誰でも研究に参加でき、情報を投稿すると「調査員」の称号と感謝状がもらえるという。期間は8月31日まで。詳しくはhttps://www.facebook.com/Yu-navi-1638046112957901/参照。
入浴事故死ゼロを目指す研究で参加者募集中
schedule 2018年08月20日 公開
SNS活用で「実験室」の殻を破る
この研究を行っているのは、東京都市大学人間科学部教授の早坂信哉氏らの研究グループ。Yu-navi Projectと名付けられている。年間1万9,000人と推定される入浴関連事故死者数を減らすために、安全で最適な入浴法を教えてくれるシステムの開発を計画している。
その開発に必要になるのが、入浴に関するデータだが、実験室での研究ではデータ数に限界があった。そこで、一般市民からSNSを通じて入浴に関する情報を投稿してもらうことで、短期間での大量のデータ取得を目指した。
一般市民は、TwitterとFacebookからお風呂の温度や入浴時間、体調の変化などを投稿できる。匿名で気軽に参加でき、「Yu-navi Project調査員」の称号や感謝状がもらえる遊びも用意されている。SNS時代ならではの新しい研究手法だが、どの程度のデータが取得できるのか注目される。
(あなたの健康百科編集部)

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