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8月21日は献血の日

 2018年08月21日 06:00

 日本政府は1964年8月21日に輸血用血液を献血により確保する体制を確立することを閣議決定した。これを記念して毎年8月21日を献血の日に制定した。それまでは売血が盛んで、当時の駐日米国大使ライシャワー氏が輸血で肝炎になったりしたが、1969年に売血による輸血用保存血液の製造をやめ、1974年に預血制度を廃止し100%献血になった。

 人工多能性幹(iPS)細胞を用いて作製した血小板や赤血球の治験が今年(2018年)にも開始される予定だが、献血は少なくとも今後10年間は必要である。献血者数は減少傾向にあり、2027年には献血者85万人分の血液が不足すると推計されている。献血には、全血献血(200mL献血、400mL献血)と成分献血(血漿成分献血、血小板成分献血)があり、16歳では200mL献血が行われている。 輸血用血液製剤には赤血球製剤、血漿製剤、血小板製剤、全血製剤(ほとんど使われていない)があり、血漿分画製剤にはアルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤などがある。輸血する予定の患者では不規則抗体を検査して検出されたら、それがスクリーニング対応のものか確認しておく。赤血球製剤では輸血セット、血小板製剤では血小板輸血セットを用い、輸液セットは用いない。輸血用血液製剤は単独投与が原則で、他の薬剤との混注は避ける。

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