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11月12日は世界肺炎デー

 2018年11月12日 06:00

 肺炎に対する戦いを協力して行うため児童肺炎に対するグローバル連合(GCCP)が2009年11月2日に第1回の世界肺炎デーを催し、2010年から毎年11月12日を世界肺炎デーに制定した。5歳未満の子供の死亡原因の第1位である肺炎に対する最大限の取り組みを訴えており、肺炎に関する啓発、肺炎の予防・治療の促進、肺炎と戦う活動などが世界中で行われている。

 日本では肺炎患者の約70%が75歳以上であり、入院肺炎症例における誤嚥性肺炎の割合は70%以上である。水をコップで飲むときにむせる人は、ストローで飲む、とろみを付けるなどの工夫をする。顎が上がった姿勢は誤嚥しやすいので、顎を少し引いた姿勢で食事をする。口腔ケアを行い、65歳以上の人は肺炎球菌の予防接種を受ける。経管栄養を投与している患者では次のような点に注意をする。①1日2回の経管栄養で誤嚥を起こしたことがある患者では1日3回にする②経管栄養の注入を始める前に胃内の空気を抜き、注入時と注入後1時間は頭側を30〜90度挙上した姿勢を保つ③経管栄養を1時間で注入して誤嚥を起こしたことがある患者では注入速度をゆっくりにする。日本呼吸器学会の『成人肺炎診療ガイドライン2017』は、繰り返す誤嚥性肺炎や終末期の肺炎などに対して個人の意思やQOLを尊重した治療・ケアを行うよう治療アルゴリズムに盛り込んでいる。

(あなたの健康百科編集部)

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