11月15日は口腔がん検診の日
2018年11月15日 06:00
2008年11月15日に開催された第21回日本歯科医学会において口腔がん検診の普及をテーマにシンポジウムが行われ、口腔がん撲滅運動のシンボル「レッド&ホワイトリボン」が発表された。それを記念して口腔がん検診の普及と啓発を目的に東京都玉川歯科医師会が11月15日を口腔がん検診の日に制定し、日本記念日協会が認定した。
日本では尖圭コンジローマがないと性感染症でヒトパピローマウイルス(HPV)検査をしないことが多いが、米国ではHPV感染が性感染症の中で最も多い。日本での口腔がんの頻度は食道がんと同程度であるが、罹患率・死亡率は急増している。たばことアルコールが主な危険因子であるが、米国では口腔咽頭がんの60%がHPV 16感染と合併しており、多数のパートナーとオーラルセックスをする人は口腔咽頭がんになる危険が高い。英国保健サービス(NHS)は口腔がんの4分の1、咽頭がんの3分の1はHPVと関連しており、オーラルセックスが口腔HPV感染の主な原因としており男児への予防接種も許可している。HPV 16感染は子宮頸がん、肛門がん、陰茎がんとも合併することが多く米疾病対策センター(CDC)はガーダシル®の接種を女性だけでなく9〜26歳の男性にも推奨しているが、日本では予防接種対象女性への積極的な接種勧奨を差し控えており、男性は予防接種対象者になっていない。