通りすがりの赤ちゃんから注がれる熱視線。誰しも1度や2度は経験したことがあるだろう。まだ十分に視力が発達していない時期から、赤ちゃんは人の顔に興味津々である。中央大学と生理学研究所の研究によると、彼らは遅くとも生後5カ月までに正面向きの顔を、8カ月ごろに横顔を「顔」と認識するという(Human Brain Mapping 2009; 30: 462-472)。では、形も構成も全く異なる両者を認識する能力の発達には違いがあるのだろうか。中央大学と東京理科大学、愛媛県立医療技術大学、東京大学、日本女子大学、生理学研究所の共同研究で、横顔を顔と認識する能力は正面顔に比べ発達時期は遅いが、獲得するスピードは速いことが明らかになった(NeuroImage 2019年2月1日オンライン版)。