ヒトの味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の「五大基本味」が存在することが知られている。5つの中で最も新しい「うま味」を発見したのは、日本人の池田菊苗氏。1907(明治40)年に昆布の煮汁からグルタミン酸を発見して「うま味」と名付け、翌年に特許登録された。世界的にも「UMAMI」として知られ、特許庁が「日本の十大発明」の1つに挙げるほどの出来事であった。うま味の発見後、世界各地で「第六の味覚」を探る研究が盛んに行われ、これまでに幾つかの候補が挙げられたものの、いずれも決め手に欠けていた。今回、そのうち「脂肪味」に関する有力な手がかりを九州大学五感応用デバイス研究開発センター特任准教授の安松啓子氏らが発見。欧州生理学連合の公式学術誌Acta Physiologica2018; 30: e13215)に発表した。