ジェンダー間の平等が多様な分野で唱えられているが、医療へのアプローチにおける不平等は依然として存在する。虚血性心疾患は世界の男女の主要な死因の1つであるが、その管理における男女間格差の存在が明らかにされた。2019年3月にスペイン・マラガで開催された欧州心臓病学会(European Society of Cardiology; ESC)の欧州急性心血管治療協会2019で発表された、急性冠症候群に関するポーランドの研究(Polish Registry of Acute Coronary Syndromes; PL-ACS)では、女性は夫や父親、兄弟に心臓発作症状が出た場合には救急車を呼ぶが、自身のために呼ぶのは遅れるとの結果が報告された。

 研究を行ったGąsior氏は、「多くの女性が家事や育児を任されている。その責任は、心臓発作の兆候を感じた場合であっても、女性が救急車を呼ぶまでの時間を遅らせている原因になっている。」と強調した。

 さらに、登録コーディネーターのGierlotka氏は、「一方で、男性は必要時に即座の対応を受けている。このことを女性はしっかりと認識し、自分自身に目を向けケアをするべきだ」とメッセージを加えた。