乳児は生後2〜3カ月から「あー」「うー」といった発声を開始し、「マンマ」「ママ」といった意味のある言葉を発するのは10〜12カ月後からとされる。過去の研究で、こうした言語の獲得には、周囲の人が発する音声をまねる「音声模倣」が重要な役割を果たすことが明らかとなっているが、具体的な過程についてはよく分かっていなかった。今回、京都大学大学院教育学研究科教授の明和政子氏らの研究チームが発表した報告によると、話し手の口元を見る傾向が強い乳児ほど、高い頻度で音声模倣を行うことが分かったという(Developmental Science 2019; e12825)。