アルコール依存症の治療に変化が起きている。国内初の飲酒量低減薬ナルメフェン(製品名セリンクロ)が今年3月5日に発売されたことで、かつての酒を一切断つという「断酒」を中心とした治療から、飲酒の量を減らす「減酒」という治療法が今後広がることが期待されている。3月28日に東京都で講演した久里浜医療センター院長の樋口進氏は、「ナルメフェンという治療薬は、アルコール依存症の課題であった治療を途中で止めてしまう"ドロップアウト"を防ぐツールになる」と同剤登場の意義を強調した。