新学期や社会人生活がスタートして2カ月、何かと精神的な緊張を強いられた新入生や新社会人の中には、下痢に悩まされた方も少なくないだろう。下痢の多くは、環境の変化に慣れるにつれ、徐々にストレスが減ることで、症状も治まってくる。しかし、便に血が混じる、一時的に治まっても再発を繰り返す場合には要注意。思わぬ難病「潰瘍性大腸炎」が隠れているかもしれないからだ。 潰瘍性大腸炎の患者数は男女とも20歳ごろから急激に増加し、30~39歳ごろにピークを迎える。つまり、新社会人としての第一歩を踏み出す時期に発症する人が多いのが特徴で、就活を乗り切りやっと手に入れた生活が脅かされでもしたら大変だ。まずは正しい知識を得て、備えることが重要だ。 先ごろ開催された記者説明会(主催:ファイザー株式会社)で、潰瘍性大腸炎治療のエキスパートによる最新の情報が紹介された。ここでは、医療法人錦秀会インフュージョンクリニック(大阪市)院長の伊藤裕章氏の講演「潰瘍性大腸炎診療の歩み」から、万が一に備えるために知っておくべきポイントを整理してみたい。