「第2子もうけるのは難しい」2人目の壁、依然改善せず
2019年06月12日 06:00
公益財団法人1 more Baby応援団が行った夫婦の出産意識調査2019によると、経済的事情や年齢などさまざまな理由から第2子以降をもうけることをためらう、いわゆる「2人目の壁」が存在すると感じている既婚者は全体の73.5%だった。調査開始以来、7年連続の7割超えで、第2子以降がもうけにくい社会環境が改善されていないことがあらためて示された。
希望してもすぐには妊娠できない
この調査は、2013年から同財団が毎年行っているもの。今回はインターネットでアンケートを行い、既婚者2,961人、配偶者が不妊治療を検討・経験したことがある1,021人から回答を得た。
2人目の壁が存在すると回答した人に理由を尋ねたところ、経済的な理由(82.0%)、年齢的な理由(44.5%)が上位に挙がった。
不妊治療の検討・経験のある人に妊娠できずに悩んだのは何人目かを聞いたところ、最も多かったのは1人目の74.5%だったが、2人目も35.6%と3分の1を超え、2人目をもうけにくい社会環境があるうえ、希望通りに子どもを授かるのが難しいことも明らかになった。2人目の不妊に悩んだ人のうち59.6%は「1人目ができれば2人目もすぐできると思っていた」と回答していた。妊娠できない理由は、自身の不妊38.5%、セックスの機会が少なくタイミングが合わない25.0%などだった。
(あなたの健康百科編集部)