クマムシは体長1mm以下でありながら、体の水分の大半を排出して乾眠状態になることで高圧や高温/低温に耐え、放射線照射、宇宙空間(真空)などの極限の環境でも生きられることから"最強生物"と呼ばれる。一方、ヒトなどの哺乳類は低温では細胞内の水分が結晶化し、高温では蛋白質が変性する。そのため過酷な環境にさらされると死んでしまい、生き返ることはできないと考えられてきた。山梨大学発生工学研究センター特任助教の若山清香氏らの研究グループは、哺乳類でも凍結乾燥(フリーズドライ)状態の精子であれば強い温度耐性を発揮し、生命の復活が可能であることをマウス実験により発見、学術誌Scientific Reports2019; 9: 5719)に発表した。