糖尿病の人では、認知症とがんの両方の発症リスクが高まることが知られている。一方で、がんが認知症発症の危険因子かどうかについては明らかになっていない。さらにがんと糖尿病を合併することが、正常と認知症の中間といわれる軽度認知障害(MCI)や認知症のリスクにどのように影響しているかを調べた報告もない。今回、日本人を対象にした研究結果から、中年期にがんと糖尿病を合併していると、MCIや認知症の発症リスクが高くなる可能性が示されたことを国立がん研究センター・社会と健康研究センターの貞廣良一氏らの研究グループが発表した(Psychiatry Clin Neurosci 2019年7月21日オンライン版)。