肺がんは、日本人のがん死因の第1位を占める難治性の悪性腫瘍だ。組織型(細胞組織の種類や大きさ)により「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分けられるが、非小細胞肺がんに対しては遺伝子異常のタイプによって治療薬を選択する個別化治療が急速に進みつつある。一方、小細胞肺がんに対しては有効な薬剤が少ないことから、新たな治療薬の登場が期待されていた。そのような中、先月(2019年8月)22日に、「進展型小細胞がん」に対する17年ぶりの新規治療薬として免疫チェックポイント阻害薬(がん免疫治療薬)である抗PD-1抗体アテゾリズマブ(商品名テセントリク)が承認された。