超高齢社会を迎えた日本。社会環境の変化とともに存在感が増している病気がある。その代表格がアルツハイマー病だろう。言うまでもなく、日本で最も認知症の原因となっている病気だ。アルツハイマー病は、アミロイドーシスと呼ばれる病気のグループに属している。最近、このアミロイドーシスの中でも注目されているのがトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP-ATTR)である。聞きなれない病名だが、実は、日本は患者数が世界で3番目に多い国なのだ。診断が難しく、治療しなければ10年で死に至ることもある恐ろしい遺伝性の難病だ。先ごろ開催されたAlnylam Japan社主催のメディアセミナーでは、長崎国際大学薬学部アミロイドーシス病態解析学分野教授/副学長で熊本大学名誉教授・熊本大学病院臨床研究部客員教授の安東由喜雄氏が、FAP-ATTRに関するさまざまな研究データを紹介した。