「唾液」という言葉にネガティブな印象を抱く人は多いかもしれない。動物の「よだれ」や、相手の顔や地面に「唾を吐く」映画のシーンを思い浮かべる人もいるだろう。しかし医学の世界では、さまざまな研究により唾液は有害な菌やウイルスから人を守る重要な役割を担っていることが明らかになっている。その「唾液力」を上げることが、冬本番を控え流行が懸念されるインフルエンザなどの感染症に対する有力な武器になるかもしれない。先ごろ開催されたマスコミセミナー(主催:明治)では、神奈川歯科大学副学長・大学院研究科長で環境病理学教授の槻木恵一氏が、これまでの研究結果を基に感染症や全身疾患の予防における唾液の重要性について講演した。