高血圧は、重篤な疾患や死亡のリスクとなる。しかし、高血圧患者が多い日本では、治療効果を得られている割合は3~4割にすぎないといわれる。また、医療費の増加と医師の不足も深刻な社会問題となっている。こうした背景を受け、京都大学特定講師の岡田浩氏ら(研究当時はカナダ・アルバータ大学所属)は、薬剤師が高血圧治療に介入することで治療効果を向上させ、医療費を削減できるのではないかと考えた。同氏らが考案したモデルによる試算の結果、薬剤師が25年間介入することで約790万人の高血圧患者の予後が改善し、約20兆円の医療費が節約されると推定された(Hypertension 2019; 74: e54-e55)。