高齢化が進んでいる日本では、労働力の不足や身体機能が低下した高齢者の寝たきり防止などが問題になっている。それらの解決策の1つとして、装着すると腰に負担をかけずに重い荷物を軽々と持ち上げることができるパワードスーツや、足腰が弱った人の歩行支援補助具など、人工筋肉が私たちの生活の中で活躍する場面が増えている。油圧式やモーターを採用したハイパワーなものもあるが、ゴム製人工筋肉は軽量ながらパワーが強く、しかも扱いやすく安価という利点から、幅広い領域で実用化に対する期待が寄せられている。その一方で、ゴムという特性上、亀裂が生じやすく寿命が短いという宿命的な欠点もある。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と中央大学の研究グループは、亀裂の広がりを防ぐゴム製人工筋肉の作製に成功、寿命をこれまでの最大100倍延長したと報告した(中央大学プレスリリース)。