近年、肺がんの薬物治療が進歩したことで、患者の生存率は向上し、治療を受けながら学校に通ったり働いたりできるようになってきた。しかし、がん治療と就労の両立について事前に十分な説明を受けている患者はまだ少ない。そのため、がん告知のショックで離職してしまう"びっくり離職"をはじめ、患者が治療を継続しながらどのように社会と関わっていくかが新たな問題として浮上している。昨年(2019年)12月6~8日に開催された第60回日本肺癌学会では、神奈川県立循環器呼吸病センター呼吸器内科医長の池田慧氏が、肺がん患者における治療と仕事の両立についての実状を紹介し、両立の実現に向けた医師の役割について提案。特に"びっくり離職"防止の重要性を強調した。