「引きこもり」という言葉が、"Hikikomori"として世界で通用しつつあることをご存じだろうか。1990年代に不登校児などの若者に現われ、日本社会の病理とされたこの現象が世界の先進国でも広まりつつあるという。そして、日本では8050問題と呼ばれる、引きこもりの長期化、高齢化が深刻になっている。内閣府の発表によると、15〜39歳の引きこもり人口は54万人、40〜65歳は61万人と推定され、既に中高年層が若年層を凌駕した。この問題に関して、先に引きこもりの新定義と診断基準を発表した九州大学病院精神科神経科講師の加藤隆弘氏らの研究チームは、続いて家族用の支援プログラムを開発し効果を検証。本人よりも先に家族を変える取り組みが、引きこもりの長期化を予防すると報告した。