東日本大震災(2011年3月11日)から間もなく9年となる。震災や津波で住宅を失った被災者の多くは避難者となり、仮設住宅への入居を余儀なくされた。仮設住宅入居者の健康については、これまでも研究されてきたが、このほど草間太郎氏ら東北大学大学院歯学研究科のグループによって、7年間におよぶ長期調査の結果が公表された(日本公衆衛生雑誌 2020; 67: 26-32)。注目されるのは、仮設住宅を離れ、住環境に恵まれているはずの災害公営住宅に移住した避難者の健康状態の悪さである。