"オムツを替える、授乳する、抱っこしてあやす...それでも赤ちゃんが泣きやまない、どうしてこんなに泣き続けるの?"

 そんなストレスを抱えている育児中の保護者は多く、赤ちゃんを激しく揺さぶる、クッションや手で口を塞ぐといった虐待行為につながってしまう事例も少なくない。児童虐待による死亡事例の原因の4分の1は頭部外傷であり、その多くが赤ちゃんの体を激しく揺さぶることによって引き起こされる"乳幼児揺さぶられ症候群"だといわれている。東京医科歯科大学教授の藤原武男氏らの研究グループは、乳児虐待防止の目的で厚生労働省と共同で作成した教育動画『赤ちゃんが泣きやまない〜泣きへの理解と対処のために〜』を見た保護者では見なかった保護者と比べて、赤ちゃんへの揺さぶりや口塞ぎの虐待行為が半減したことをChild Abuse Negl2020; 101: 1014359)に報告した。