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さまざまな「いぼ」―感染性の有無、自己判断は禁物

 2023年10月25日 15:18

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うつるいぼの特徴

 皮膚の一部が盛り上がる「いぼ」。その種類もできる部位もさまざまで、大半はウイルス感染が原因だが、そうでないケースもある。「うつるいぼを放っておいたり、自分で取ろうとしたりすると、悪化して体や顔じゅうにいぼができてしまう場合があります。皮膚科での適切な診断と治療が必要です」と、さいたま赤十字病院(さいたま市)皮膚科の三石剛部長は話す。

▽プールで感染も

 うつるいぼには、手指や足の裏などにできやすく表面がザラザラしている尋常性疣贅(ゆうぜい)や、平たくて顔や腕にできる扁平(へんぺい)疣贅、先端がとがっていて陰部や肛門の周囲にできる尖圭(せんけい)コンジローマなどがある。これらはいずれもヒトパピローマウイルス感染が原因だ。

 また、特に子どもに多い水いぼ(伝染性軟属腫)は軟属腫ウイルス感染によるもので、小さくて丸いのが特徴だ。きっかけは主にプールや浴室の脱衣所などにある足拭きマット、スリッパなどの共有だという。

 「疣贅の治療には、液体窒素を用いての凍結療法やヨクイニンエキスという漢方、塗り薬などがあります」。水いぼの治療法にはピンセットを使った除去などがあるが、多くは自然に消えるという。

 一方、うつらないいぼには、褐色や黒色に盛り上がり顔や手、腕などにできる脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)がある。液体窒素凍結療法や炭酸ガスレーザーで治療する。この他、褐色で軟らかい出っ張りが特徴で、首や襟元などにできる「スキンタッグ」は、はさみで切り取る治療により傷が残りにくくなるという。「脂漏性角化症とスキンタッグの原因は主に紫外線と加齢です。ウイルスとは無関係のため、他人にうつることはありません」

▽特殊カメラで診察

 ウイルス性のいぼは、見た目がにきびと似ているため、視診では診断が難しいケースがあるという。「近年は、皮膚疾患診断にダーモスコピーという特殊なルーペを用いることが多いです」。超音波用のジェルを塗布し、光源の付いた拡大鏡を皮膚に当てて、病変部の状態を詳細に調べる。腫瘍の種類を診断する手掛かりになり、デジタル画像を保存し定期的な経過観察も可能だ。

 いぼの予防には、ウイルスの侵入を防ぐために普段から傷をつくらないように気を付けたり、肌の保湿や紫外線対策を行ったりすることなどが挙げられる。

 三石部長は「病院のホームページなどで治療実績のある医師を探して、いぼのタイプに合った治療を受けることをお勧めします」と話している。

(メディカルトリビューン=時事)

   ◇   ◇

 さいたま赤十字病院の所在地 〒330―8553 埼玉県さいたま市中央区新都心1の5 電話048(852)1111(代表)

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