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能力高め、息苦しさも軽減―運動中のメントール水摂取

 2023年12月05日 08:00

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ランニング中(疲労困ぱい直前)の呼吸の感じ方

 メントール(L―メントール)入りの菓子や飲料を口にする冷感や清涼感をもたらす効果が知られているが、最近の研究で、運動中に摂取すると息苦しさを軽減したり運動能力を高めたりする効果があると、東北大学大学院の研究チームが報告した。同大大学院医工学研究科(仙台市)健康維持増進医工学分野の永富良一教授に話を聞いた。

▽暑くないときの効果

 暑い環境下での持久運動中に、メントールを溶かした水(メントール水)を飲むと、暑さによる不快感が軽くなり、運動能力が伸びるといった報告がある。しかし、「その効果が、涼しく感じるからなのか、呼吸の苦しさが緩和されるからなのか、分かりませんでした」。そこで今回、暑くない状況でのランニング中メントールを摂取してもらい、呼吸機能などに与える影響を検討した。

▽運動が面倒な人にも

 約20度の室内で、男性ランナー16人を対象に実験。ランニングマシンを使った高強度の運動中に▽水を飲む▽メントール水で口をゆすぐ▽メントール水を飲む、の三つを試した。メントールの濃度は食品と同じ0.01%、水とメントール水の温度は17度、1回の摂取量は25ミリリットルとした。

 その結果、メントール水を飲んだ場合は水の場合に比べ、運動中の息苦しさが緩和され、疲労困憊(こんぱい)の極に達するまでの時間(持久運動能力)が伸びた。メントール水で口をゆすいだ場合も同様の傾向が見られたが、有意な差までは認められなかった。

 さらにメントール水を飲んでいると、運動終了直後の呼吸困難感も緩和された。脈拍の変化は水の飲用時と変わりがなかったことから、持久運動能力が高まったのは、メントールが脳を錯覚させて呼吸困難を緩和したからではないかと推測している。

 今回の研究結果をふまえ、永富教授は「スポーツ選手の能力向上だけでなく、運動を面倒に感じる人や呼吸器疾患で困難感がある人などが、運動やリハビリに取り組みやすくなる可能性を示すものです」と期待を寄せている。(メディカルトリビューン=時事)

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 東北大学大学院医工学研究科の所在地 〒980―8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6の6の12 電話022(795)7491(総務係)

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