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複数のがん発症に関連する遺伝子発見

 2024年02月05日 10:00

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© Adobe Stock ※画像はイメージです

 大規模な全遺伝情報(ゲノム)解析により、複数のがんの発症に関連する「遺伝子多型」(人口の1%以上の頻度で存在する遺伝子変異など)を発見したと、大阪大大学院などの研究グループが発表した。

 がんの発症には、個人の遺伝的素因(生まれ持ったがんへのかかりやすさ)が関与し、遺伝子多型が影響を与えている。一方、欧米人とアジア人で発症頻度が高いがんが異なるなど、人種差も指摘されている。研究グループは、日本と英国のデータバンクに登録された計118万人の情報を用いてゲノム解析を実施。胃がんや肝臓がん、乳がんなど13種類のがんの発症に共通する遺伝的素因を調べた。

 その結果、横断的に複数のがんの発症に関わる5カ所の遺伝子多型を発見した。さらに乳がんと前立腺がんの遺伝的素因には共通部分があり、日本人、欧米人とも同様だった。研究グループは「さまざまな種類のがんをターゲットにした創薬につながることが期待される」としている。(メディカルトリビューン=時事)

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