「若者のうつ病と双極性障害はCVD早期発症のリスク病態」,AHA声明
早期のリスク層別化と危険因子の評価・介入を呼びかけ
2015年08月18日 15:17
米国心臓協会(AHA)は8月10日,「若者の大うつ病性障害(MDD)と双極性障害(BD)は動脈硬化の進行と心血管疾患(CVD)の早期発症の中等度のリスク病態である」との見解を示す声明(Scientific Statement)をCirculation(2015年8月10日オンライン版)で公表した。成人のうつ病とCVDリスクとの関連はよく知られているが,10~20歳代の若者でもMDDやBDといった気分障害がCVDリスクに独立して関連することが近年の研究から分かってきた。米国では10歳代における気分障害の罹患率は約10%(MDD 8.7%,BD 2.6%)と高いため,重要なリスク病態として認識し,早期のリスク層別化と合併するCVD危険因子の評価,介入を行う必要性が強調された。