中国主張の"Traditional Chinese Medicine"が専門委員会の名称に,日本の対策は
2015年08月28日 18:15
国際標準化機構(ISO)の東アジア伝統医学に関する専門委員会(ISO/TC249)の第6回全体会議が今年(2015年)6月1〜4日に北京で開催され,同委員会の正式名称が中国の主張していた"Traditional Chinese Medicine"(TCM)に事実上決定した(関連記事)。これを受け,日本薬科大学薬学部漢方薬学分野の新井一郎氏は,第32回和漢医薬学会学術大会(8月22〜23日,大会長=富山大学大学院医学研究部ウイルス学教授・白木公康氏)で「今後の日本の対策として,日本の伝統医学と中国医学とを統合して完全に1つの標準にするのではなく,お互いの違いを認めつつ,適切な対応を取ることが重要。日本国民のためにできることを考え,行動する必要がある」と述べた。