進行期パーキンソン病に還元型CoQ10が有効
順天堂大学・頼高朝子氏が報告
2015年09月02日 21:32
パーキンソン病(PD)患者ではミトコンドリア呼吸鎖複合体Iの活性が低下していることから,コエンザイムQ10(CoQ10,ユビキノン)の大規模臨床試験が実施されたが,効果は確認されなかった。今回,順天堂大学順天堂越谷病院神経内科准教授の頼高朝子氏らは,酸化型のCoQ10ではなく,還元型CoQ10(ユビキノール)の有用性を明らかにするため,ランダム化二重盲検併行群間試験を実施。レボドパを内服している進行期PD患者の症状改善に有効であったことを,Parkinsonism Relat Disord(2015; 21: 911-916)に報告した。