"心臓の肥満"TGCVに対する医師主導治験が開始
阪大病院で製造のMCFA含有医薬品
2015年09月09日 19:22
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中性脂肪蓄積心筋血管症(Triglyceride deposit cardiomyovasculopathy;TGCV)は"心臓の肥満"といわれ,心筋および冠状動脈に中性脂肪が蓄積する難病である。2008年に重症心不全症例から見いだされた新規疾患単位で,今年(2015年)3月に診断基準が公表されている。9月5日,医師主導治験のためのキックオフ講演会「わが国で見出された新規難病,TGCVを1日でも早く克服する-大学病院初の新たな医療開発-」が大阪大学で開かれ,同大学病院薬剤部で医薬品等品質管理基準(GMP)製造された中鎖脂肪酸(MCFA)含有の医薬品を用いた医師主導治験が今月開始されることが報告された(既に開始されている)。