人間には,男と女とそれ以外がいる
性同一性障害当事者への支援に向け啓発必要
2015年09月16日 13:00
4名の医師が参考になったと回答
今年(2015年)4月30日,文部科学省は性同一性障害(GID)の児童や生徒に対し適切な対応が学校でなされるよう求める通知「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」を各都道府県の教育委員会などに発出した。しかし学校現場での対応は遅れており,GIDを含む性的マイノリティーへの支援が急がれる。こうした中,女性クリニックWe富山院長の種部恭子氏は,GID当事者における性別違和の出現時期や二次性徴の受容に関して調査し,GID当事者の8割が二次性徴の発現を嫌悪しており,中には希死念慮さえ抱く例もあることから,その教育に当たっては慎重な配慮が必要になると第34回日本思春期学会総会・学術集会(8月29〜30日,会長=滋賀医科大学地域周産期医療学講座特任教授・高橋健太郎氏)で報告した。