11例全例で有効性を確認―培養角膜内皮細胞移植
京都府立医大病院での臨床研究
2015年11月03日 09:00
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角膜移植には世界的なドナー不足,移植後も移植片不全などの問題があり,再生医療が期待されている。同志社大学生命医科学部医工学科准教授の奥村直毅氏らは,角膜内皮障害に対する培養角膜内皮細胞移植の臨床研究の予備的知見を第69回日本臨床眼科学会(10月22〜25日,会長=岐阜大学大学院眼科学教授・山本哲也氏)のシンポジウム「角膜内皮細胞の最新治療」で報告。「2015年8月までに治療を行った11例全例で,重篤な合併症は認められず,角膜が透明化し,厚みも正常化しており,有効性を確認できた」と述べた。