StageⅢ治癒切除大腸がんの術後補助化学療法としてS-1は推奨できず
2015年12月02日 17:00
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日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)大腸がんグループ(代表者=高知医療センター副院長・島田安博氏)がStageⅢ大腸がん治癒切除例を対象に行ってきたランダム化第Ⅲ相比較試験JCOG0910が早期中止となった。中間解析の段階で,術後補助化学療法の標準治療であるカペシタビンに対する非劣性をS-1*に確認することができなかったためだ。第70回日本大腸肛門病学会学術集会(11月13~14日,会長=藤田保健衛生大学下部消化管外科教授・前田耕太郎氏)のシンポジウム「大腸癌に対する集学的治療 結腸」で,同グループを代表して愛知県がんセンター中央病院消化器外科部医長の小森康司氏が詳細を改めて説明した。