乳がんサバイバーシップケアの合同GLを公表,ASCO/ACS
2015年12月15日 13:15
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米国臨床腫瘍学会(ASCO)と米国がん協会(ACS)は12月7日,エビデンスに基づいた乳がん患者のサバイバーシップケアに関するガイドライン(GL)をCA Cancer J ClinとJ Clin Oncol(いずれも2015年12月7日オンライン版)で公表した。同GLは両学会が合同で策定した初のGLとなる。治療の進歩によりがん患者の余命は延長し,特に女性の乳がん患者では5年生存率が約90%に達する。がん治療を終えた患者の多くはその後,地域のプライマリケア医によるフォローアップを受けることになるが,これまで乳がんサバイバーに対する治療後のフォローアップの標準化されたモデルがなかった。同GLは,こうしたニーズに応え,初期治療を終えた乳がんサバイバーのフォローアップケアの質を高めることを目的として策定されたもの。再発に対するサーベイランスや,乳がんあるいはその治療による心身への長期的な影響の評価など,乳がんサバイバーの治療後の健康やQOLの維持・向上で主治医が参照すべき具体的な推奨項目がまとめられている。