スギ花粉・HDの重複感作例ではスギ花粉症の発症率が低い
第54回日本鼻科学会
2015年12月16日 08:00
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弘前大学耳鼻咽喉科の原隆太郎氏らは,弘前市岩木地区住民を対象に,通年性のアレルゲンであるハウスダストの感作と,スギ花粉の感作やスギ花粉症の発症に関する疫学調査の結果から,ハウスダスト感作はスギ花粉症の感作率の上昇に関与する一方,ハウスダストとスギ花粉の重複感作例ではスギ花粉症の発症率が低くなる可能性があるという意外な結果を,第54回日本鼻科学会総会・学術講演会(10月1〜3日,会長=広島大学大学院耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学教授・平川勝洋氏)で指摘した。