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毎年乳児82万人の命を救う"妙薬"とは?

 2016年02月10日 07:00
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 低・中所得国では母乳哺育普及の重要性はかねてから指摘されているのに対し,高所得国では母乳哺育の重要性に関する十分な合意が得られておらず,母乳代用物(BMS)の使用で問題ないと考える母親も多い。しかし,ブラジル・Federal University of Pelotas教授のCesar G. Victora氏らは,世界各国の国内統計や既報のデータを用いて大規模な解析を行い,「母乳哺育には乳幼児の感染症や不正咬合を防ぎ,知能の発達を促す効果があるばかりか,成長後の肥満や糖尿病発症を防ぐ効果も見込めそうだ。加えて,母親は授乳により乳がんリスクを低減できるだけでなく,卵巣がんや2型糖尿病のリスクも低減できそうだ」と報告。「母乳哺育をほぼあまねく(near-universal)行き渡らせれば低・中所得国75カ国だけで5歳未満児の死亡を年間約82万3,000件,全世界で母親の乳がんによる死亡を年間約2万件減らすことが可能」との試算結果をLancet2016;387:475-490)で公表した。

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