専門医のPCSK9阻害薬に対する前評判
レパーサ承認プレスカンファレンス
2016年02月10日 18:00
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スタチンを適切に使用しても,なお残る「残余リスク」をどう軽減させるのか。数々の"ポストスタチン"薬開発や心血管予後への影響を検討するための臨床試験が行われてきた。現時点で最も有力なのは,HDLコレステロール上昇やトリグリセライド低下よりも,やはり「LDLコレステロール(LDL-C)のさらなる低下」のようだ。新たな機序を有する脂質異常症治療薬PCSK9阻害薬エボロクマブ(商品名レパーサ)の国内承認を受け,アステラス・アムジェン・バイオファーマが2月8日にプレスカンファレンスを開催した(関連記事)。帝京大学臨床研究センターセンター長の寺本民生氏,東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授の中村正人氏,そして国立循環器病研究センター研究所病態代謝部長の斯波真理子氏の3人の専門医が登壇。国内および国際共同臨床試験の経験などを踏まえ,その「前評判」を語った。