植物ホルモンがミトコンドリア病の進行抑制
希少・難治性疾患-4
2016年02月22日 07:10
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ミトコンドリア病はミトコンドリアの機能障害によって幼少期から重篤な障害を生じ死亡率が高いが,これまで有効な治療法はなかった。東北大学の研究グループは植物ホルモンの1種が同疾患の進行を抑制することを発見し,その誘導体である新規化合物mitochonic acid 5(MA-5)を開発したことを報告した(J Am Soc Nephrol 2015年11月25日オンライン版)。同疾患に対する世界初かつ日本発の新規治療薬として期待されている。同大学大学院病態液性制御学分野教授の阿部高明氏に聞いた。