日本から市販後臨床試験が消える?
企業の支援が激減し研究不足に
2016年03月04日 07:00
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製薬企業の社員による論文不正事件以降,医学研究に関する国の倫理指針と規制が強化された。製薬企業からの研究助成金などの大幅削減が進み,研究者主導の臨床試験が実施困難となり,企業からの新規委受託研究も提案が皆無に近いという想定外の事態が発生している。また,特にがん領域では抗がん薬の多くが特許切れを迎えるため,企業からの積極的な支援や協力が得られにくく,日本から市販後臨床試験が消える可能性が危惧される。日本がん臨床研究推進機構副理事長の中島聰總氏に市販後臨床試験の現状と今後について聞いた。