医師で針刺し切創が増加傾向か?
環境感染学会・エピネットサーベイランス報告
2016年03月12日 07:00
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医療従事者が針刺し切創などによりC型・B型肝炎ウイルス(順にHCV,HBV)といった血液・体液媒介病原体に感染する事例を対象にし,職業感染制御研究会の針刺し切創サーベイランスツール(エピネット日本版)を用いた全国調査(JES)が2009年から行われている。第31回日本環境感染学会総会・学術集会(2月19~20日,会長=京都大学大学院臨床病態検査学教授・一山智氏)で,2013~14年度調査(JES2015)の針刺し切創および皮膚・粘膜曝露に関する解析結果が報告された。過去の結果との比較から,全体に占める看護師の報告割合は減少傾向だが医師で増加していることや医療従事者のHBs抗体保有率の向上策などに課題が見られた。