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インクレチン関連薬に心不全リスク上昇なし

 2016年04月15日 07:10

イメージ画像 (c)Thinkstock/Getty Images

 インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬,GLP-1受容体作動薬)は一般的に用いられている経口糖尿病治療薬併用との比較で心不全による入院リスクを高めることはないと,カナダのグループがN Engl J Med2016; 374: 1145-1154)に発表した。

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DPP-4阻害薬,GLP-1受容体作動薬ともにリスクなし

 インクレチン関連薬による心不全リスクの上昇が懸念されているが,進行中の臨床試験はこの問題を検討するにはサンプル数が十分ではない可能性がある。同グループは,カナダの4州と米国,英国の医療データを用いて大規模なコホート内症例対照研究を行った。

 心不全により入院した各症例に対し,同一コホート内から性,年齢,コホート登録日,糖尿病治療期間,追跡期間をマッチさせた最大20例までの対照を選択。コホート全体におけるインクレチン関連薬使用群の心不全による入院リスクを経口糖尿病治療薬併用群と比較した。

 全コホートには149万9,650例が含まれ,2万9,741例が心不全により入院した(1,000人・年当たりの発生率9.2件)。解析の結果,経口糖尿病治療薬併用群と比較したインクレチン関連薬使用群の心不全による入院のハザード比は心不全の既往のある患者で0.86(95%CI 0.62〜1.19),既往のない患者で0.82(同0.67〜1.00)と,心不全のリスク上昇は認められなかった。結果は,DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬で同様であった。

(編集部)

  

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