FDAが食品業界に自主的な減塩を要求
指針案で削減目標値示す
2016年06月03日 15:00
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米食品医薬品局(FDA)は6月1日、食品メーカーやレストラン、食品サービスを手がける企業など食品業界に対し、自主的に塩分の含有量を減らすことを求めるガイダンス(指針)の草案を発表した。塩分の摂取過多は高血圧の原因となるとして減塩の重要性が認識されつつある一方、米国人が日常的に摂取する塩分の7割は加工食品や飲食店で提供される食事に含まれる塩分であることから、今回の方針が固められた。指針案にはパンやスープ、チーズ、ソースやドレッシング、菓子、加工肉など150の食品カテゴリーごとに2年後および10年後までの達成を目指すナトリウム(Na)含有量の削減目標値も示された。これによって、米国民の塩分摂取量を段階的に減らしていきたいとしている。