小田原雅人氏「従来薬の方が利益大きい」
大血管障害抑制作用をめぐりディベート
2016年06月17日 16:15
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第59回日本糖尿病学会年次学術集会(5月19~21日、会 長=京都大学大学院糖尿病・内分泌・栄養内科学教授・稲垣暢也氏)において、「大血管障害抑制にSGLT2阻害薬と従来治療薬とどちらのベネフィットが大きいか」をめぐるディベートが行われた。EMPA-REG OUTCOME試験の結果を受け、SGLT2阻害薬の大血管障害抑制作用に期待が集まっている。糖尿病専門医の立場で登壇した東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授の小田原雅人氏は、大血管障害抑制に対する良好な効果と豊富な安全性データ、長期の治療継続が可能な経済性を兼ね備えた点から、「従来薬の方が大血管障害抑制へのベネフィットは大きい」と述べた。