「診療GL専門家だけでつくる時代は終わった」
日本プライマリ・ケア連合学会で東京北医療センター・南郷栄秀氏が講演
2016年06月27日 07:05
医療現場では欠かせないさまざまな診療ガイドライン(GL)。従来は海外から「輸入(翻訳版)」されたものや経験豊かな専門医らのコンセンサスに基づくものなどが主流だったが、近年はエビデンスを網羅したものが重要視される。しかし、東京北医療センター総合診療科の南郷栄秀氏によると、現在、診療GLは大きな転換点を迎えており、総合診療医においては診療GLを「評価」 「利用」 「作成」する3つの役割があるという。第7回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(6月11〜12日、会長=台東区立台東病院管理者・山田隆司氏)のシンポジウム「いまこそ総合診療医が必要になるガイドライン」に登壇した同氏がその手法を指南。中でも作成に関して、同氏は「専門家だけでつくる時代は終わった」と述べ、積極的な参画を呼びかけた。