3剤併用制吐療法にオランザピンの追加が有効
米・多施設共同第Ⅲ相試験
2016年07月15日 07:10
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3剤併用制吐療法に抗精神病薬オランザピンを追加することで悪心・嘔吐の予防効果が高まる。高度催吐性の抗悪性腫瘍薬に対しては、デキサメタゾン、NK1受容体拮抗薬、5-HT3受容体拮抗薬の3剤併用制吐療法が推奨されているが、悪心・嘔吐の副作用は個人差が大きく、多くの患者のQOL低下の要因となっている。こうした中、催吐作用の強い化学療法を受ける患者を対象とした米国の第Ⅲ相ランダム化二重盲検試験で,3剤併用制吐療法にオランザピンを追加することで,悪心・嘔吐の予防効果をプラセボに比べて有意に高めることが示されたことを米・Indiana University School of MedicineのRudolph M. Navari氏らがN Engl J Med (2016; 375: 134-42)に報告した。