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ホーム »  ニュース »  2016年 »  臨床医学 »  正常範囲でも血糖高値がCVDリスク

正常範囲でも血糖高値がCVDリスク

30歳以上の中国人約47万人で検討

 2016年07月25日 17:40
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 血糖値が正常範囲内でも、随時血糖値(RPG)が高いと主要心血管疾患(CVD)リスクが高くなる。英・University of Oxford、Nuffield Department of Population HealthのFiona Bragg氏らは、糖尿病の既往のない30~79歳の中国人46万7,508人を対象とした前向きコホート研究の結果をJAMA (2016年7月20日オンライン版で報告した。

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心血管死、脳卒中などで強い連関

 2004年6月~08年7月に中国国内の都市部5カ所および農村部5カ所で登録された、糖尿病、虚血性心疾患(IHD)、脳卒中、一過性脳虚血発作(TIA)の既往のない30~79歳の中国人46万7,508人(男性41.0%、平均年齢50.9±11歳)を対象に、2014年1月1日まで追跡調査が行われた。

 RPGについてはベースライン値と通常値を用い、主要アウトカムとの関連を調べた。主要アウトカムは心血管死、主要冠動脈イベント(MCE:致死性IHDまたは非致死性心筋梗塞)、虚血性脳卒中(IS)、主要閉塞性血管疾患(MOVD:MCEまたはIS)、頭蓋内出血などとした。

 ベースラインRPG値の平均は106±34mg/dLで、年齢、学歴、収縮期血圧、肥満度とは正の相関が、身体活動とは負の相関が認められた。

 平均7年の追跡期間中、心血管死は6,645例で生じ、他のアウトカムのイベント数を見ると、MCEは3,270例、ISは1万9,153例、MOVDは2万2,023例、頭蓋内出血は4,326例であった。全てのCVDリスクは、ベースラインRPG値の上昇に伴い連続的に上昇していた。

 Cox 比例ハザードモデルを用いた解析では、ベースラインRPG値と心血管死、MCE、IS、MOVDとの間には有意な正の強い連関(傾向のP<0.001)が認められたのに対し、頭蓋内出血との間には比較的弱い連関しか認められなかった(傾向のP=0. 10)。こうした連関はベースラインRPG値72mg/dL以上の区間で一貫して認められた。

 次に、因果関係希釈バイアス調整後の調整ハザード比(aHR)をRPG通常値で検討したところ、RPG通常値106mg/dL超では同値が18-mg/dL上昇すると心血管死リスクは11%上昇する(aHR 1.11、95%CI 1.10~1.13)ことが示された。同様の強い正の連関はMCE(同 1.10、 1.08~1.13)、IS (同 1.08、 1.07~1.09)、MOVD (同1.08、 1.07~1.09)でも認められた。頭蓋内出血についても連関は相対的に弱いながらも有意であった(同1.05、1.02~1.07)。これらの連関は追跡期間中における糖尿病発症例(1万2,048例)除外後も認められた。

血糖値は心血管リスク予測モデルの変数

 Bragg氏らは「糖尿病の既往がない30歳以上の中国人では、たとえ正常範囲であってもRPG値が高いほどCVDリスクは高いことが示された」と指摘。「今回の解析はRPGとCVDリスクとの関連について明確なエビデンスを提供しており、血糖値を(単に糖尿病の診断基準としてではなく)心血管リスク予測モデルにおける連続変数として把握することを支持するものであり、血糖値が正常範囲であってもCVD初発予防を考慮する必要があることを示唆している。ただし、血糖値を低下させる介入がCVDリスク低下につながるかどうかについては、さらにデータを積み上げて検討する必要がある」としている。

古川忠広

  

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