メニューを開く 検索を開く ログイン

ホーム »  ニュース »  2016年 »  健康・公衆衛生 »  女性喫煙者はくも膜下出血が高リスク

女性喫煙者はくも膜下出血が高リスク

フィンランドの住民6万人を調査

 2016年07月27日 07:15

イメージ画像 (c)Thinkstock/Getty Images ※画像はイメージです

 喫煙は男女とも用量依存性にくも膜下出血(SAH)のリスクを高めるが、喫煙量を問わず女性の方がリスクが高く、女性ヘビースモーカーで最も高リスクとなる。6万人以上のフィンランドの住民を対象としたNational FINRISK Surveyのデータを用いて喫煙とSAH発症リスクとの関連を解析した結果を、フィンランド・University of HelsinkiのJoni V. Lindbohm氏らがStroke2016年7月21日オンライン版)に発表した。

続きを読む(読了時間:約 1 分) 

男女とも用量依存性にリスク上昇

 解析対象は1972年~2007年にFINRISK研究に登録された6万5,521人(女性3万3,805人、平均年齢45.3歳。登録後からSAH初発、死亡または2011年12月31日のいずれか最も早い時点まで追跡し、追跡期間138万人・年におけるSAH初発は合計492例(女性266例)であった。

 Cox比例ハザードモデルによるSAHリスク解析では、非喫煙者と比較した現喫煙者のハザード比(HR)は男性2.20(95%CI 1.56~3.10)、女性3.43(同2.58~4.55)であった。

 男女ともに、喫煙とSAHリスクとの間に用量依存性の関連が認められた。1日喫煙本数(cigarettes smoked per day;CPD)1~10の軽度喫煙者でもリスクが上昇し、CPD 31以上のヘビースモーカーではHR 3.91(同1.97~7.75)に達した。

 また競合リスクモデルにおいて、喫煙は男女のSAHリスクを累積的に上昇させ、女性は男性に比べて生涯リスクが高いことが示された。

女性は高リスクだが独立危険因子ではない

 尤度比検定(LRT)による変数間の交互作用の評価では、女性は男性に比べて喫煙とSAHリスクとの関連が強く(LRTの P=0.01)、性と喫煙との間に相乗作用があることが示された。CPD 21~30の女性はHRが8.35(95%CI 3.86~18.06)であったのに対して、同男性では2.76(同1.68~4.52)であった。その他の変数間の強い交互作用は認められなかった。

 しかし、前記の交互作用因子調整後は、女性はSAHの独立危険因子ではなくなった(CPDモデル:HR 1.18、95%CI 0.86~1.62)。非喫煙者のみによる(喫煙の影響を除外した)モデルでも、女性は独立危険因子ではなかった(同1.19、0.85~1.67)。

 Lindbohm氏らは「従来の前向き研究で女性がSAHの独立危険因子であるとされていた理由は、この性と喫煙量との相乗相加作用で説明できる可能性がある。言い換えれば、累積喫煙量を男女別に考慮しなかった場合は、女性がSAHの強い危険因子となる可能性がある」と述べている。

禁煙によるリスク低下は男女共通

 一方、男女ともに過去の喫煙者は現喫煙者に比べてSAHリスクが大幅に低く、登録の6カ月以上前から禁煙していた男女のリスクは非喫煙者とほぼ同等であった。Lindbohm氏は「もちろん、最も良いのは喫煙を開始しないことだが、男女とも禁煙によりSAHリスクを低下させることができる」と禁煙の重要性を強調している。

 なお、研究の限界として、追跡期間中に被験者の喫煙習慣が変化した可能性があること、飲酒や降圧薬の影響を考慮しなかったことなどが指摘されている。

太田敦子

  

ピックアップコンテンツ

コメント機能は会員限定サービスです。

MedicalTribuneLuxe秋号

ホーム »  ニュース »  2016年 »  健康・公衆衛生 »  女性喫煙者はくも膜下出血が高リスク

医療・医学ニュースサイト
MedicalTribuneウェブへようこそ
ご利用は完全無料です

今、会員登録いただくと
もれなく1,000ポイント進呈!※医師会員限定(既に登録済みの会員は対象外)
※ポイントはAmazonギフト券等に交換が可能です

本キャンペーンを適用するには
下記よりご登録くださいもしくは登録時に下記キャンペーンコードをご入力

P10504173 有効期限:10月末まで