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ホーム »  ニュース »  2016年 »  学会レポート »  尿酸値が冠動脈石灰化の進行に関与

尿酸値が冠動脈石灰化の進行に関与

第57回日本人間ドック学会学術大会

 2016年08月16日 07:15
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 冠動脈石灰化の指標である冠動脈カルシウムスコア(CACS)は冠動脈イベントの予測因子であることが知られている。虎の門病院健康管理センターの大本由樹氏は、CACSの経年的増加に寄与する因子を検討し、年齢、性の他に尿酸値が関与していることを第57回日本人間ドック学会学術大会(7月28~29日、大会長=社会医療法人財団慈泉会理事長/相澤健康センター名誉顧問・相澤孝夫氏)で報告。冠動脈硬化進行の抑制に尿酸管理の必要性が示唆された。この発表は同学会の最優秀ポスター発表賞(学術大会長賞)を受賞した。

肺ヘリカルCTドック受診者約770例を解析

 これまで大本氏らは低線量肺ヘリカルCTを用いたCACSに関し、心臓CTによるCACSと相関することや、スコアの年齢別頻度およびスコア高値例の寄与因子について報告している。これらの結果から、肺ヘリカルCTによるCACSは、人間ドック受診者において冠動脈の無症候性動脈硬化の指標になりうると考えられることから、今回同氏らは、経年的なCACS増加に寄与する因子について縦断的に検討した。

 対象は2010年4月~12年12月に低線量肺ヘリカルCTドックを受診した1,919例のうち、2014年12月までに複数回受診した771例(男性632例、女性139例)で、平均年齢は56歳、平均観察期間は3.1年だった。

 CTデータをCACS評価用に再構成(FOV 260mm slice 3mm)した画像を用い、Agatston法により石灰化を評価した。観察期間中のCACSの増加率によりA群(期間中CACS 0)、B群(20%/年未満)、C群(20%/年以上)の3群に分けた。

尿酸値のコントロールは冠動脈疾患の予防に必要

 その結果、A群は515例(66.8%、男性404例、女性111例)、B群は153例(19.8%、同134例、同19例)、C群は103例(13.4%、同94例、同9例)だった。冠動脈石灰化の進行に関する因子を単変量解析したところ、3群間で年齢、性、BMI、腹囲、収縮期血圧、空腹時血糖、HbA1c、トリグリセライド、推算糸球体濾過量(eGFR)、尿酸値、メタボリックシンドロームの構成因子数などで有意差が認められた。

 多変量解析では、男性〔オッズ比(OR)2.75、95%CI 1.63~4.63、P<0.001〕、年齢(1年ごとのOR 1.11、95%CI 1.08~1.13、P<0.001)、尿酸値(1mg/dLごとのOR 1.20、95%CI 1.04~1.38、P=0.011)で有意差が認められた。

 以上から、大本氏は「冠動脈石灰化の経年的進行には、年齢、性の他に尿酸値がそれぞれ独立して関与していたことから、尿酸値のコントロールは冠動脈疾患の抑制に寄与する可能性が示唆された」と述べ、「近年、高血圧患者において高尿酸血症治療薬が冠動脈疾患の抑制に関与することが報告された(Hypertension 2016; 67: 535-540関連記事)。冠動脈石灰化は冠動脈疾患のスクリーニング、予後と関連しており、冠動脈硬化進行の抑制に尿酸管理の必要性が示唆された」とまとめた。

林 みどり

  

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